2025年買ってよかったもの
2025年はけっこう強気にお金を使ったかもしれない。ただ、得たものも大きかったように思う。
All City Space horse
これまでビアンキのロードバイクに乗っていたが、現夫や友人が太いタイヤで縦横無尽に駆けているのを見ていたら、タイヤを太くしたい欲が強まった。
ビアンキのロードのタイヤは23c。お世話になっている自転車屋さんにこのフレームのままタイヤを太くできないかを聞いてみたが、ピュアロードというカテゴリのフレームらしく28cも入るかどうか怪しいとのこと。
いっそ新車を買おうと思い、チャッピーやGeminiに諸々相談した結果、提案されたのがAll City Gollira MonsoonとSurly Bridge Club。現夫にこの生成AIからの回答を持っていったら、もっと軽快な方がよいだろう、ということで、Space Horseか Strugglerの二択となり、選んだのが前者。
Space Horseを購入してからはたくさん走った。今まで行かなかったようなところまで行けた。23cではちょっとした段差でも怖かったが、47×650Bのタイヤならどこでもいける。
まさかのOMM BIKEやシクロクロスレースにも出場。世界が広がった。
Space Horseのおかげで夫や友人たちとの仲がより深まったように思う。
シクロクロスでは派手に転んでしまったので、乗り方には気をつけつつこれからもたくさん乗りたい。
完成車から少しカスタムしてリーズナブルに組んでもらったためか、少々地味なので、もっと可愛く?かっこよく?していきたい。
といいつつ折りたたみ小径車も欲しくなってきている…自転車は沼である…
GR III HDF
ずっと欲しかったGRを勢いで。
買った直後にIV発表されてガックリ来たけど、値上げしていたから結果的には良かったかも?
iPhone 17
iPhone 13 miniが壊れて必要に迫られ、ではあったものの、バッテリー持ちやストレージなど格段に改善されたのでQOLが上がった。
モンベル WIC.ライト スタンドカラーシャツ Women's
仕事でもアウトドア用途でも着られるシャツが欲しくて出会ったのがこれ。
一見コットンのシャツなのだが、モンベルのオリジナル繊維?ウィックロンで織られている。
洗濯機で適当に洗って干すだけで全然シワにならなくて大変扱いやすい。
シルエットなどおそらくあまりオシャレとはいえないのだと思うし、スーツを着るカッチリした仕事の人には向かないだろうが、私のようにズボラなオフィスカジュアルの人にはオススメである。
春秋冬はこのシャツとユニクロのワイドタックパンツが制服となっている。(冬はシャツの下にユニクロCの極暖ヒートテックカシミヤブレンドを仕込んでいる)
夏はさすがに暑かったが、薄手なので私ほど暑がりでない人なら大丈夫だと思う。
色違いで二色購入したが、もう2,3枚欲しい。
顔タイプ診断
クールカジュアルとの診断。自己診断ではフレッシュかクールカジュアルと出ていたので、納得。
人から面長と言われることがあるので、もしかするとソフトエレガントやクールかも?と思っていたが、結局自己診断通りであった。
3年ほど前に受けたパーソナルカラー診断ではブルベ夏で、パステルっぽい水色や紫が似合うと言う診断だったが、顔タイプとして見ると、ハッキリした色味、ブルベ冬的な色味の方が合うとのこと。
確かに、口紅をピンクにしたりパステル的な色を着るとぼやけた印象になり、赤いリップや黒や紺のほうがしっくりくるのだ。
どちらかというとブルベ冬的な色が好きなので、好きな色が似合うと言ってもらえたのは嬉しかった。
また、髪を伸ばすか、前髪を作るかについても、ショート〜ボブが絶対似合う、前髪はないほうがよさそうとのこと。
今はウェディング準備のために髪を伸ばしているのだが、学生時代からずっとショート〜ボブで周りからの評判も悪くなかったので、短くしていたのは正解だったんだな、とこれも嬉しかった。
最近装いに迷いが生じていたので、指針をもらえてよかった。
ミュージカル十二国記
ローティーンの頃からずっと追い続けている十二国記。ここ何年かは何かと動きがあって嬉しく思っていたが、遂に三次元化!
大喜びしていた割にはチケットをとり忘れていたのだが、たまたまぴあ貸切公演のお知らせをキャッチし、一席確保することができた。
細かい感想はまた別途書きたいが、一幕を終えた後は感極まって嗚咽を漏らすほど号泣してしまい、しばらく立てなかった。
自分でもそこまで感動するとは思ってなかったので驚いた。
学生時代誰も信用したくないと思った時期が何度かあり、自分を陽子に重ねたこともあった。
ネズミが出てくるまで頑張って!は半ばミーム化したフレーズになっているが、私自身無意識に楽俊を心の中において拠り所にしていたのかもしれないと思う。
陽子の心の動きをミュージカルとして見ることで自分の傷ついた気持ちや人を信じたい気持ちを再確認したのかなぁと思う。
続編もお待ちしています。
結婚のこと
昨夏の終わりに結婚した。
夫(というのもようやく慣れてきた)とはマッチングアプリで知り合い、付き合ってから2年半ほど経っていた。
一年同棲してからの結婚なので、生活には変化はない。
最も大きな変化は私の姓が変わったことだ。
仕事では旧姓を使用しているし、家族や友人は私を姓で呼ばないので、新姓で呼ばれるのは役所とか病院くらいだが。
戸籍上の姓が変わったので、ご存知の通り様々な手続きが発生した。
マイナンバーカード、運転免許証、銀行口座、クレジットカード、各種支払、会社への届出、等。
以下、覚書
旧姓が消えてしまうのを寂しく思っていたので、マイナンバーカードに旧氏併記を希望したところ、本当にやるのか?という確認を何度もされた上、手続きにとても時間がかかった。
確認が入った理由としては[新姓](旧姓)[名前]という表記が、マイナンバーカード以外の住民票などにも記載されるが、いいのか?ということだった。
嫌だったら希望しないのだが、何か支障が有るのだろうか。
クレジットカード会社によって手続きにかなり差があった
パターン1
ネット上で氏名変更をしたらすぐに新しいカードが送られてきた。カード番号やセキュリティコードの変更はなし。楽だがセキュリティ的にはあまりよろしくなさそう。
パターン2
ネット上で氏名変更が完結し、新しいセキュリティコードのカードが送られてくる
パターン3
ネットで氏名変更の申請をすると変更用の書類が送られてくる。それに必要事項を記載して身分証のコピーを添付して返送。新しいカード番号とセキュリティコードのカードが送られてくる。有効期限はそのまま。このカードは変更完了まで一ヶ月ほどかかった気がする。もしかすると新しいカードを作り直した方が早かったのではないだろうか…
色々手続きをする中で、ついでに使っていないクレジットカードの断捨離ができたのはよかった。
銀行口座の名義変更もネットで完結するものとしないものがありなかなか面倒だった。ネット銀行なのに紙を要求するのはなんなんだ。
パスポートはコロナ禍中に失効していたので、新婚旅行で使いたいのもあり再発行した。パスポート番号は引き継がれたようだ。
新しいパスポートは表紙は変わっていないものの、中のデザインがかなり変わっていて驚いた。
発行したあとでパスポート発行手数料値下げのニュースが出て、落胆したのは別の話…
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/2075006.html
指輪は夫の知り合いのジュエラーさんにお願いしたが、まだ完成していない様子。
こちらのふわふわした希望から素敵なデザインを提案してもらい、大変待ち遠しい。
両家の顔合わせは暑い時期を避けたりしていたら先になってしまい、11月に実施した。
うちの親はかなりナーバスになっていた様子だったが、夫の両親が朗らかな方々なので安心したようだ。
式はやる予定はないものの、前撮り+会食みたいな形でできたらと思っている…が、何もかも未定。
新婚旅行は私が海外派、夫が国内派で衝突していたが、最近ようやく私の希望を通すかたちで決まった。結婚休暇の取得期限の関係で他のイベントより先にやることに。
私の部署は結婚休暇を取らない人が多く、会社の制度を活用しない悪習ができつつあるので、後輩のためにそれを破りたい気持ちもある。
結婚したことを周りに話したら思った以上に喜ばれて、自分は意外と周りから愛されていたのか…と思うなどした。
好きな人と結婚できて嬉しいが、それ以上に周りの人が喜んでくれたことが嬉しかった。私も人の幸せを喜べる人間でありたいと改めて感じた。
なるべく末長く暮らしていきたいものである。
2024年買って良かったもの
下書きに残っていたので一年越しに投稿。
今やコーヒー豆は倍近い値段となっている…
追記ここまで
デビッド・D・バーンズ『 孤独な人が認知行動療法で素敵なパートナーを見つける方法』
『いやな気分よ、さようなら』の著者による恋愛におけるコミュニケーションについて書かれた本。
昨年末ごろから彼氏とのコミュニケーションに悩んでいたタイミングでTwitterでおすすめされているのを見かけ、図書館で借りて読んだ。
認知行動療法に基づいた内容で、他者の行動の理由を自分に求める必要はない、という内容に大変励まされ、ぜひ手元に置いておきたいということで購入。
私は恋愛に限らず、ポジティブにもネガティブにも、自分が何かしたから人からそういう言動をとられるのでは?と考えがちなので、本当にタメになった。
ときどき開いて勇気をもらうし、精神の安定に役立っている。
カークランドシグネチャー エスプレッソブレンド コーヒー(豆)1.13kg
昨年から彼氏と同棲を始め、彼が電動コーヒーミルを持っているので豆からコーヒーを淹れる生活となった。
当初はカルディや街のコーヒー豆屋さんで豆を買っていたのだが、二人ともまあまあカフェイン中毒でコーヒーの消費が多く、コスパが悪いことに課題を感じ始めていた。
そんな中たまたまコストコなら安いかな?と思い立って覗いてみたら当たりだった。
1kgちょいで2500円程度なうえ、満足できる味である。https://costcomobilesipjapan.page.link/bnR6
axesquin アグラスカート
独特な世界観を持ちつつ機能的かつ実用的なアイテムを扱っているaxesquinの名品。
冬キャンでこれを身につけていたら全く寒さを感じなかった。部屋の中でも膝掛けがわりに重宝している。
シルエットが可愛いし、名前の通り履きながらあぐらをかけるし、大きめのサイズにすれば中で体育座りもできる。
ベンチレーション?用の穴から手を通せばベストにもなるが、相当面白いシルエットになると思われる。
下書きに残っていた2023年末の所感
しばらくブログを書いていなかった。
2015年から付き合っていた彼氏とお別れし、新しい彼氏と付き合い始めたのが今年一番の大きな出来事だろうか。
彼と結婚するのかどうかは分からないが、一緒にいて楽しい人なので、そうなれたらいいなぁと思っている。
気がついたら33歳になっていて、母が自分を産んだ歳を超えた。姉に子供が生まれて叔母になった。
コロナ前にはこのような未来は考えていなかったので、不思議な気持ちだ。
当時の彼氏と結婚してもし中でなんだかんだ楽しく暮らしているだろうと思っていたような気がする。
コロナ禍が来て、勤務体系が変わり、勤務先の業績が下がり、(コロナとは関係ないものの)交際相手との関係が変わり、色々なものが変わってしまった。
自分がそこに呆然と立ち尽くしている間にも、姉や友人知人は結婚し、子供を生んで、家を買っている。
自分だけがコロナ禍がやってきた30歳のときのまま取り残されているような気持ちになることがある。それでも、鏡を見るたび老けたなと思わされるし、会社の後輩は増えるし、以前ほど若者扱いされなくなった。
ライフステージが変わっていないだけで、私も周りと同じように歳をとっているのだ。
コロナワクチン接種体験記
職域接種にて接種。モデルナ社のワクチンを接種した。
私の基本情報
30代前半の女性。現在は実家暮らし。
コロナ禍以降のほぼフルリモート勤務により太ったが、一応普通体型。
持病とアレルギーはなし。隔週に一度ほど偏頭痛を起こすくらい。
五年ほど発熱していない。前回の発熱は急性胃炎を起こしたとき。
一回目
7月末に接種。
接種後一時間くらいして若干の息苦しさと胸の痛みがあったが、すぐ治った。ワクチンがなくてもたまにある症状なので関連性は不明。
接種部位の痛みは三日間ほど続いた。
接種翌日と翌々日に胃痛があったが、これもワクチンがなくてもたまに起きる症状なので、関連性は不明。
二回目
8月末接種予定だったが、異物混入騒動があり、9月上旬に延期となった。
接種後の症状は以下の通り。
接種当日
10:40ごろ 接種(左腕)
11:30ごろ 接種した腕が痛くなってくる
13:00ごろ 頭がぼーっとする
14:30ごろ 打ち合わせで発言するが、口を動かしづらく感じる
15:30ごろ 首から上は軽くなるが、首から下に重い感じがある
16:00ごろ 左胸が痛む
17:00ごろ 立っていると右腿が痛む
17:40ごろ 退勤。鎮痛剤服用(イブプロフェン) 小走りは可能
18:45ごろ 体温が下がる感覚があり頭がすっきりする。脚の痛みなくなる。接種部位と肩は痛い(通勤リュックのせい?)
19:00ごろ 接種部位の痛みとれる。肩が痛い
20:00ごろ 帰宅。肩が痛い。腕を動かすと痛い。36.8℃
21:55 36.6℃ 腰痛がある。立ち上がるとふらつく。若干の吐き気
23:00 ごろ ふくらはぎが痛い。お腹がゴロゴロする。鎮痛剤服用
接種翌日
0:00過ぎ 入眠
5:00ごろ 目が覚める。ふくらはぎと腕の痛みがある。熱っぽい気がする
6:00ごろ 36.8℃ ふくらはぎと腕の痛みがある
7:00ごろ 37.1℃ 下着や服を着脱したときに皮膚のヒリヒリ感がある。起き上がると若干の吐き気
8:15 37.9℃ 頭痛。ふだんの偏頭痛ほどの痛みはなし。
8:30 鎮痛剤服用。手足の冷えが出てくる
9:00 37.9℃
10:00 37.3℃ 食欲が出てくる
12:00 37.6℃ 接種部位以外の痛みはない
14:00 36.6℃ 全身の痛み再発。鎮痛剤服用
15:00〜 36℃半ば〜37℃をいったりきたり、腰痛とふくらはぎ痛がとれないので湿布追加
21:00〜 腰痛とふくらはぎ痛で寝相が定まらない
接種翌々日
熱はなくなる(35.8℃)
接種部位周辺が熱を持って赤く腫れる。腰痛が少し残っている
接種部位周辺に冷えピタを貼ったら気持ち良かった。
接種三日後
接種部位周辺の赤みが薄く小さくなったが、かゆみがある
接種四日後
接種部位周辺の赤みはなくなるが、かゆみがある
あって(用意して)よかったもの
鎮痛剤:必須
アセトアミノフェンは手持ちがなく、イブプロフェンしかなかった。これがなかったらもっとつらかったと思う。ただ効果が現れるのが遅く感じたので、即効性を求めるなら他の種類がよかったのかもしれない。
アクエリアス:あってもなくてもいい
熱でだるいときに飲むとおいしかった。ずっと飲んでいると甘ったるく感じたので甘さ控えめのものがよかったかも。麦茶と並行でちびちび飲んでいたので、500mlの半分くらいが余った。1L用意すべきと言っている人もいたけど、そんなにいらないと思う…
秋冬用のパジャマ:気候による?毛布等あればいらないかも?
接種翌日は気温が低く寒かったのでネル素材のものを着たらちょうどよかった。
フリース製のもこもこしたものやスウェットだと暑かったと思う。
発熱による寒気はそこまで感じなかったので、暑い日だったら半袖半ズボンでも良かったかもしれない。
鮭のおにぎり:あると嬉しい
母謹製。アクエリで口が甘くなってるときに塩気がとれて嬉しかった。いつも以上においしく感じた。ありがたい。
(あんまり)いらなかったもの
栄養ゼリー
あったほうがいいと聞いていたので買っておいたのだが、食べなかった。私の場合食欲は普通にあったし、家族が食事を用意してくれたのでそれで事足りてしまった。
一人暮らしだと食事を用意するのもしんどいだろうから、必要かもしれない。
風邪やインフルエンザのときと違って、喉が痛いとか味覚が鈍くなるということはないので、私が一人暮らしでストックがあったらゼリーよりカップ麺やカップうどん、冷凍パスタなどを食べたと思う。
欲しかったもの(非現実的なものも含む)
寝ながらスマホが使えるやつ(正式名称が分からない)
寝ながらスマホを持つ手が疲れた…
いつも床に布団を敷いて寝ているのだが、布団が肩や腰にフィットしないので疲れた。体調が悪くなって改めて体に合った寝具の重要性を感じた。
リクライニングベッド
腰痛がひどく、ずっと寝っ転がっているのは疲れた。テレビやスマホを見るにしても少し体を起こせるものが欲しかった。
体をさすってくれる人
全身筋肉痛でしんどかったのでマッサージしてくれる人が欲しかった…
二回目の接種当日〜翌日で一番辛かったのが、肩こりと腰痛とふくらはぎ痛だった。
いずれも普段からだるくなりやすいので、副反応によって炎症が増幅したのかもしれない。
頭痛や腹痛はあまりなく、食欲もあったので、精神的には元気だった。
接種翌日は休みを取っていたので、テレビを見たりスマホを見たりして過ごしていた。熱で頭がぼーっとしていたし、全身の筋肉痛もあって集中できるような状態ではなかったので、文章を読んだり書いたりはできなかった。仕事は論外だ。
また、ワイドショーの流し見は問題なかったが、映画やドラマやアニメをじっくり見るのは辛いかもしれない。
最近読んだもの
ゴールデンカムイ全話無料公開されていたので、三回ほど通し読みした。
ヤバ人(やばんちゅ)大集合漫画かと思っていたら、尾形とウイルクに全部持って行かれた…業が、深い…
人がどんどん死ぬけどそんなに暗い気持ちにさせられないのが不思議。
杉元は無理かもしれないけど、アシリパさんだけでも幸せになってほしいな…
そしてゴールデンカムイに当てられた結果、図書館でアイヌとシベリアの本を借りてきた。
本当は樺太関係の本を読みたかったんだけど、良さそうなものを見つけられず。
金田一京助がユーカラを教えてもらったアイヌの人々について綴ったエッセイや講演をまとめた本。
アイヌの人々への感謝が溢れていて胸がいっぱいになった。
Wikipediaによればその後アイヌの方々との関係はあまり良くなかったらしいけど、金田一京助の、アイヌ語への情熱やアイヌの人たちへの感謝は本物なんだなと感じた。
この人がいなければ、アイヌ語やユーカラは残らず、ゴールデンカムイは生まれなかったかもしれない。改めて、すごい業績だと思う。
著者がシベリアのさまざまな地域に住む人々を訪れたインタビュー集。
シベリアといってもかなり広くて一枚岩ではなく、首都のモスクワとシベリアは物理的にも精神的にも分断されていて、同じロシアとは思えないほど人々の考え方が異なっている、ということだった。
その中で、ネネツの人々の章が気になった。
街で暮らすと騒々しくて体調が悪くなる。今まで通りトナカイを放牧して暮らしていきたい。という。日本人の私にはなかなか想像のつかない暮らしだが、それが彼らの幸せなのだ。
ネネツの女性はバレエを見て、ただ素晴らしい、と思ったという。知識がある人は筋肉のつき方とか振り付けがどうとか語るけれど、ただ素晴らしいという感情を持てないのはかえって可哀想だと思ったとのことだ。これは大変示唆に溢れているように思った。
また、トゥヴァ共和国の話も気になった。トゥヴァの人々はほとんどがチベット仏教の信者で、少数のイスラム教徒と正教会の信者がいるらしい。そして仏教徒であるトゥヴァの人々はモスクにも教会にも訪れているとのこと。
こんなに多様な宗教を受け入れているのは日本くらいだということがよく言われているが、そんなことはないのだ。
ロシアはイスラム文化圏と地理的にかなり接しているし、ムスリムであるタタール人もたくさん住んでいる。また、シベリアにはネネツを始め多種多様な人々が住んでいて、彼らはシャーマニズムを信仰している。トゥヴァ人も仏教徒でありつつシャーマニズムを実践している。ドイツにルーツがあるプロテスタントもいるし、正教会から枝分かれした古儀式派の人々もいる。
ソ連時代には強制移住もあったようだし、ロシアのやり方が良いとは言えない。むしろ怠慢の結果なのかもしれないが、キロランケが守りたいと思っていたものは、日本よりも残されているように感じた。
上記とは関係なくザ・ファブルも全巻一気読みした。
淡々とした日常の幸福を味わう佐藤明が可愛い。最新巻の展開には驚いたけど、このまま佐藤兄妹が幸せに生きていくといいなと思う。若頭視点になってしまう。若頭、ヤクザだけど人間性がまともだから好き。
なんでもゴールデンカムイと重ねてしまう病気なので重ねてみる。
杉元も、いつかは佐藤のように、殺しや戦いから離れて幸せになれるのかな、と考えてしまった。
ファブルにとっては日常が戦闘だったので“普通”を覚えていくことが新鮮で幸せを感じている一方、杉元にはもともと幸せな日常があったけど、家族の病気や戦争や金塊争奪戦によってそこから離れてしまったので、前提が全然異なるのだけど。
新選組と渋沢栄一
今週のお題「一気読みした漫画」
4月にやっていたDMMブックスの70%オフセールで大人買いした漫画が複数ある。
その一つが、風光るだ。
少女漫画で、新選組モノ。主人公は少女だ。
ちゃんと成立するのか?と思われるかもしれない。が、している。
数ある新選組モノの中でも考証がかなりしっかりしていて、歴史や文化の勉強になる。
去年作者がコロナ禍の中オフ会を開いたとかで炎上していたのを知って悲しくなってしまったが、作品は作品だ。
今読んでみると、少々痛々しく感じる部分もあるが、作品の素晴らしさを毀損するものではない。
10〜30代、若い隊士たちの青春が幕末を駆け抜けていた。そのきらめきを閉じ込めたような物語だ。
私がこの漫画を初めて手に取ったのは高校生の時で、小遣いが少なくアルバイトも禁止だったので、古本屋に通い詰めて集めていた。
中学生のときにPEACE MAKERや大河ドラマ新選組!、銀魂、燃えよ剣、等々に触れ、判官贔屓というか、彼らの熱い気持ちとそれに反した悲しい結末に感じるものがあり、新選組を愛していた私は、この漫画に出会い、すぐに夢中になった。
しかし大学に進学し、就職し、他の漫画やコンテンツにもはまり、なかなか買い集められないまま、この物語については時々思い出す程度になっていた。
最近になってこの作品が完結したことを知り、そして、DMMブックスのセールがあり、この機を逃すわけにはいかないと大人買いしたのであった。
買ってからしばらく経って、ようやく先日一気読みした。十数年前と変わらない感動がそこにあった。
彼らを突き動かしたものは、新時代への情熱ももちろんあったはずだが、武士への憧れだ。
著名な隊士である沖田総司、永倉新八、原田左之助らは武士の家系だが、新選組ツートップの近藤勇、土方歳三は武士ではない。彼らは農民である。農民といっても、裕福な育ちだ。剣の稽古をする程度の余裕があった。ただ、剣技をいくら磨いても、武士にはなれない。
風光るを読んでいて、ふと思い出したのが、今年の大河ドラマである。渋沢栄一も、裕福な農家から、幕臣となった。近藤勇や土方歳三と似ているのだ。
それぞれの結末は、知っての通りだ。
誰に仕えたかが命運を分けてしまったといえばそうなのかもしれないが、渋沢栄一のように、近藤勇や土方歳三が名を残していた未来も、あったのだと思う。
近藤と土方の最期を思うと、苦しくなる。二人が亡くなったのは、それぞれ満34歳のときである。自分が30代になってみると、なんと若いのか、と愕然とする。
6/27放送の、『第20回 篤太夫、青天の霹靂』では、土方が渋沢栄一の警護につき、両者が会話をするシーンがあった。
慶喜は将軍となり、その家来である栄一も幕臣だ。かたや新選組は会津藩お預かりとはいえ浪人身分。土方にとっては羨望の対象であっただろう。
ともに武州の豪農の出の二人は打ち解け、また会おうと誓い合う。この先の展開を知ってしまっているのをつらく感じた。二人が、新しい日本を作っていくこともできたかもしれないのだ。
ゴールデンカムイでは、土方歳三が箱館戦争を生き延びたことになっているが、近藤勇が処刑されず、生き延びた世界や、戊辰戦争が起きず、新選組が新政府に組み込まれる世界もどこかにあるのだろう。そんな物語も見てみたい。
長州や薩摩を中心とした、明治新政府を全否定はしない。彼らには彼らの努力があったし、私はそこから繋がる社会に生きている。
ただ、近藤や土方がいる明治はどんな時代だっただろう?と思いを馳せてしまうのだ。






